まず驚くのはこれが50年程前の映画だという事。
CGにどれだけリアリティーを出せるかの現代にも通用する演出に拍手。
(どうやって撮ってるんだろうが終始止まりません。考えてみれば実に簡単な事なんだけれども。)
次に感じたのは「赤」。何かメッセージがあるのか、謎。宇宙の黒や機体の白とこの上に赤を載せる事で注目の意があるのだろうか。(視認性が高いし)
そして音。特にストーリー上の宇宙サイドからカメラアングルでは無音。パイロットの呼吸音で見ている此方もかなり苦しくなる。
そしてintermission。
ぼくはあれ休憩ではないと思う。
というのも、それこそ宇宙の画で済ませばいい休憩をあえて音楽と黒のみ。
漫画、宇宙兄弟で「宇宙飛行士になるものは、必ず宇宙を見たことがある」とセリフがあったけれど(各々クローゼットや布団に包まり、宇宙への憧れが最大限の時に見えるないし感じる)
あそこが休憩としながらも、観てる側の宇宙を掻き立てる数分なのではなかろうか。
ストーリーや真意などは別として、良い意味で様々なシーンが頭にストックとして焼き付いた映画だった。
美術館に行った後の心境に非常に似ている。