ベビーパウダー山崎

天使の接吻のベビーパウダー山崎のレビュー・感想・評価

天使の接吻(1988年製作の映画)
2.5
シャドーボクシングがひたすらダサい、というかセリフがすべてダサい。さすが四畳半で田中フミヤに音楽セレクトさせて武田真治が踊るという世界一ダサい画(『TOKYO EYES』)を平気で撮った監督だと納得するダサさ。加害者と被害者の話ならいくらでもあるので、その題材自体が刺激にはならない。バイクを追いかけたジュリー・デルピーが跳開橋で見失い、顔のアップという流れがベスト。一昔前の少女漫画みたいな現実味ゼロな設定が未成年デルピーの瑞々しい魅力で許されている部分はかなりある。男女の愛と対立にしても親を殺された復讐にしても、なんの決着もつけずにぼんやりとしたラスト、なにこれ。