ひろぽん

キャットウーマンのひろぽんのレビュー・感想・評価

キャットウーマン(2004年製作の映画)
3.7
巨大化粧品会社で広告デザイナーとして働くペイシェンスは、才能を秘めながらも内気なせいで、冴えない日々を送っていた。ある日、たまたま会社の陰謀を知ってしまった彼女は何者かに殺され、超人的能力を持った「キャットウーマン」として生まれ変わる。キャットウーマンとして悪を成敗していく物語。


『バットマンリターンズ』や『ダークナイト ライジング』、『THE BATMAN-ザ・バットマン-』に登場する自由奔放なヒロイン・キャットウーマンの誕生秘話。

本作はスピンオフ作品の位置づけで、バットマンの様にコスチュームを着た人間ではなく、エジプトの猫神「マオ・キャット」の神秘的な力により蘇り、人間離れした猫の身体能力を手に入れた女性のヒーローという設定となっている。

名前も本来のセリーナ・カイルという名ではなく、ペイシェンス・フィリップスという別の名前で登場する。

内気でシャイなペイシェンスが、自身が勤める化粧品会社のヘデア・ビューティー社の新商品「ビューリン」の秘密を知ってしまい事件に巻き込まれていくお話。

化粧品を巡るトラブルとペイシェンスの恋愛、キャットウーマンとしての人生を描いた地味なストーリー。ヴィランも化粧品で肌が大理石のように硬くなった普通の人間というしょぼい相手なのが評価が低くラジー賞を受賞した理由なんだろうと思う。それに加え、キャットウーマンの衣装がセクシー過ぎたり、CGの多様などの影響もあると思う。

だけど、始めてキャットウーマンの能力に気づく警官との1on1のバスケシーンや、基本的なアクションシーンは猫らしさが表現されていて好きだった。身体能力の高さを演出するカメラワークやCGもカッコよくて嫌いじゃなかった。クールでカッコ良くたくましいセクシーな女性として描かれるキャットウーマンの人物像が素敵。冴えない平凡な女性として描かれる前半は退屈だが、キャットウーマンとして変貌を遂げる後半は派手さと美しさがあって楽しい。

ハル・ベリーの女性としての美しさの魅力がたっぷりと詰まった作品で個人的には好きな作品。バットマンシリーズとは別作品として観るには良さそう。
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