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無謀な瞬間のジャンのレビュー・感想・評価

無謀な瞬間(1949年製作の映画)
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女が海岸で死体を引きずりボートに乗せて運ぶ一連のシーン、セリフなし・音楽なしで見せるクールさが印象に残った。(その後、風に揺れる枝葉や電灯で緊張感をもたらす演出もあり。)
無償の献身を見せる男がいなくても十分に脚本になったはずだが、むしろそれを入れてしまう歪さが持ち味になっており、オフュルスにしては異質な映画になっている。
とはいえ、嘘をつく女という主題があるし、夫に内緒で宝石を売りに出してお金をつくるのは、『たそがれの女心』がどうしても想起される。
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