イチロヲ

不良番長 一攫千金のイチロヲのレビュー・感想・評価

不良番長 一攫千金(1970年製作の映画)
3.5
職を転々としながら生活費を工面している愚連隊・カポネ団が、巨大造船業者による汚職の証拠を入手する。梅宮辰夫が主演を務めている、不良番長シリーズの第7作目。

最初から愚連隊が結成されているわけではなく、梅宮辰夫と谷隼人の二人組から物語が開始。常連キャストの夏珠美が、サーカスの軽業師役でメンバー入りしており、大信田礼子が番長のナオン役で登場する。なお、番長は完全にヒモ状態になっている。

本編内容は、笑いとバイオレンスが満載の、純然たるお祭りムービー。役者陣の芝居はアドリブ過多になっており、ギャグパートでは「ふぁんふぁんふぁんふぁ~ん」というラッパ音が鳴る。お笑い要員では、男色家の由利徹が、山城新伍の穴を掘ってしまう。

「50分経過で誰が殺されるのか?」「菅原文太はどのように登場するのか?」という、紋切り型を逆手に取った鑑賞方法を自己流で見いだすべし。
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