ポルりん

オーディションのポルりんのレビュー・感想・評価

オーディション(2000年製作の映画)
2.5
Netflixにて観賞。

海外で非常に評価の高い映画という事で興味があったが、地元のTSUTAYAやゲオに置いてなかったので諦めていたのだが、まさかNetflixにあるとは…。

観賞してみたが期待値が高過ぎたせいかそこまで満足のいくものにはならなかった…。

先に長所を挙げるとキャラクターが非常に良く描かれている。
特に主人公だが、スケベで自信過剰でバカ、顔はいまいちなオッサンが昔亡くなった奥さんを忘れて、若い女性といい感じになり頭の中がお花畑状態になっている感じだ。
この悪人でもないが、善人でもない、でも痛い目に合って欲しくなるよう絶妙な拷問されやすいキャラクターになっている。

また、視聴者が危険な女性とくっつくと恐ろしい目に合うというのは火を見るより明らかで、物語中でも所々怪しい事を示唆するのだが、お花畑な主人公は全く気が付かず、女性といい感じになっていくので、主人公が何かされる訳でもないのに緊張感が持続される。

キャラクターと物語の緊張感は非常に良いと思ったのだが、私としては肝心の拷問されるシーンがいまいちだった。
物語中にどのように拷問されるかは示唆されていたので、特に驚い等もなく、寧ろ
「えっ、もう終わり??」
と感じた。

私としては、メインまでの繋ぎが非常に良かったので+αが欲しかった所だ。
また、所々で回想や幻想シーンがあったが、あまりにも多用しすぎに思えた。
回想はまだいいのだが、この手の話に幻想シーンなどはあまりそぐわないと思うのだが…。
しかも、それが物語を分かりにくくしている。

いい部分も多いのだが、期待しすぎたせいか悪い部分の方が目立ってしまった…。
スブラッターが好きな人にはあまりオススメ出来ない作品だと思う。
ポルりん

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