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リンカーン弁護士のYYamadaのレビュー・感想・評価

リンカーン弁護士(2011年製作の映画)
4.0
【法廷映画のススメ】
『リンカーン弁護士』(2011年)
〈フィクション (ロサンゼルス) 〉

◆法廷の争点
娼婦への暴行事件に対する疑惑の依頼人。「秘匿特権」を越えて、正義の鉄槌を下せるか?

〈見処〉
①法律事務所は「後部座席」。
 ヨゴレ仕事を厭わない痛快弁護士!
・『リンカーン弁護士』(The Lincoln Lawyer)は、2011年制作のサスペンス映画。
・舞台は現代のロサンゼルス。高級車リンカーンの後部座席を事務所代わりとする敏腕弁護士のミック・ハラー(マシュー・マコノヒー)は、女性への暴行容疑で告発された資産家の御曹司ルイス・ルーレの弁護を依頼される。
・無実を主張するルイスの身辺調査を進めるうちに、ミックが過去に担当した事件と今回の事件とに類似点が見つかり、ルイス
に対する疑惑が深まり、またミックはかつてない危機に巻き込まれていく…(eiga.comより抜粋)。
・本作は人気ハードボイルド作家マイクル・コナリーによる同名小説で映画化。
・主演のマシュー・マコノヒーにとって本作は『評決のとき』(1996)『アミスタッド』(1997)に続く3度目の弁護士役となり、低迷期にあった彼の転機になった作品でもある。
・また、共演にマリサ・トメイ、ウィリアム・H・メイシー、ジョシュ・ルーカス、 ジョン・レグイザモ、マイケル・ペーニャ、ブライアン・クランストンら、豪華バイプレイヤー俳優陣が挙って出演していている点も見逃せない。
・早くから続編の期待の声が挙がっていた本作であるが、2021年2月に、マヌエル・ガルシア=ルルフォとネーヴ・キャンベル主演によるNetflixオリジナルドラマの制作が発表されている。

②結び…本作の見処は?
マシュー・マコノヒーの再ブレイク直前の法曹作品。
◎: 人気小説を原作としたストーリーは、攻守交代が激しく、結末を予見することが出来ないドラマティックな作品。
○: 超一流バイプレイヤーがブレイクする前の作品のため、助演のキャスティングが素晴らしく、魅力的なキャラクターが多い。
○: スタイリッシュな編集と音楽にセンスの良さを感じる作品。
▲: とはいいながら、ズーム撮影が多く、乗り物酔いしそうな「編集の力量に酔った」作風。テンポが早く、目を背けているとストーリーの動きについていけなくなる。
▲: 『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』のジョン・レグイザモと『アントマン』のマイケル・ペーニャの容姿が似すぎていて、ストーリーの理解に混乱をきたす。。
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