みーちゃん

レッド・ドラゴンのみーちゃんのレビュー・感想・評価

レッド・ドラゴン(2002年製作の映画)
2.5
途中まではおもしろかったけど、失速。それでも、序盤のレクター博士の晩餐会はさすがだった。正面から見た時の、紳士的な物腰の柔らかさとは裏腹に、バックから見た時の、後ろ結びの下品さと卑しさ!そんな、淫靡で狂気な世界観を、アンソニー・ホプキンスが一瞬で体現してた。

エドワード・ノートンも良かったし、ハーヴェイ・カイテルは軽々と演じてた。そしてエミリー・ワトソンが素晴らしかった。彼女との出会いや、初めて家に寄ったシーンは泣きそうになった。

でも、幼少期のトラウマが云々というストーリー自体は理解できなくはないが、作品としては、安易にそのせいにしてんじゃねーよ!と感じる工夫のない描き方だった。

若干気の毒なのが、そう感じさせるのは、レイフ・ファインズのキャスティングのせい?と見えること。本当はそうじゃないと思うけど。