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レッド・ドラゴンのericaのレビュー・感想・評価

レッド・ドラゴン(2002年製作の映画)
4.2
"想像力の代償は恐怖だ。"

シリーズ第三弾にして一作目の前日譚というなかなか面白い立ち位置の作品。

個人的には傑作と言われている一作目『羊たちの沈黙』に負けず劣らず、こちらも素晴らしい作品だと思った。
冒頭からレクター博士のヤバさ全開で引き込まれる。。

本作は一作目に構成が似ていて、現在進行形で起きている連続猟奇殺人事件をレクター博士の助言のもと解決に導こうとするお話。
本作では、一作目でレクターが強い関心を示したクラリスに匹敵するグレアムというFBI捜査官が出てくるんだけど、これをエドワード・ノートンが演じることによってアンソニー・ホプキンスとの演技合戦が凄まじく、良いもの見せてもらった、、って感じ。笑

やっぱりレクター博士は、厳重な管理のもと拘束されている方がより強い恐怖を感じる。
レクターとグレアムがガラス越しに対峙するシーンの良さ。
最初の面会であんなに涼しい表情をしていたグレアムが、面会後によく見ると脇汗びっしょり、、細かい演出まで好き。
一作目でも印象的だった心理的駆け引きが見れて最高です。

そして脇を固める俳優陣も良かった。
ハーヴェイ・カイテルはひたすら渋い。
フィリップ・シーモア・ホフマンはこれとほぼ同時期に『25時』でもエドワード・ノートンと共演してるのね!
もう見られないと思うと悲しい。。
ダラハイド役は、個人的にはあまり有名な俳優さんを起用してほしくなかったんだけど、話が進むにつれてどんどんレイフ・ファインズの演技に引き込まれた👀

終盤も予想できない展開があったりと、最後までハラハラドキドキしてとても面白かった。

とりあえず金髪のエドワード・ノートンがキラキライケメンすぎたので、役柄的にもう少し抑えてほしかった(笑)
この頃のエドワード・ノートンかっこよすぎ問題。
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