ちぇりー

レインマンのちぇりーのレビュー・感想・評価

レインマン(1988年製作の映画)
4.0
人間の不思議のひとつ、サヴァン症候群。
本作のサヴァン症候群患者のモデルとなったキム・ピーク氏。
九千冊の本を暗記、全米すべての町地図を暗記、全ての年月日の曜日を言い当てる…等と人間離れした逸話がいくつかある中、そのうちのひとつ「床に落ちた爪楊枝を瞬時に計算する」が映画に採用されているのも製作陣の愛を感じる。

ダスティン氏は自ら難役を立候補し、何度もキム氏に面会しては研究の成果を遺憾なく発揮して見事に演じ切るんだから彼の俳優根性には脱帽モノ。


◆Kマートのパンツ
◆MOTT‘O
◆チーズボール
◆小型テレビ
◆インスタマチックカメラ(Kodak X-15)

レイモンドが愛用するアイテムが今となってはどれも愛くるしい。


個人的オキニシーンは、弟の彼女(めちゃんこカワイイ!)がレイモンドとエレベーターで二人きりになった際に、キスを教えるシーン。しかも感想が「ぬれた」。男が、「ぬれた」だよ。いやーいい! これは良いNTR。
 
たった6日間だけの旅。これから兄と弟は会えても、形式ばった面会でやりとりするのみ。旅に出たりすることは未来永劫ないだろう。エンドロールにて流れるレイモンドが撮ったモノクロ写真が切なくも暖かい気持ちにさせてくれる。
ノスタルジックにおいて、フィルムカメラほどの最強アイテムはないと思う。