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レインマンのpetrolcatのレビュー・感想・評価

レインマン(1988年製作の映画)
4.0
最初から最後まで引き込まれた。フォレスト・ガンプが好きな人は好きかも。

当時としては珍しい、自閉症をテーマにした映画と聞いていたがヘビーになりすぎない。80年代のシンセもりもり派手派手なBGMが流れ、スーパーカーのカウンタックが並ぶロサンゼルスから話は始まる。トム・クルーズ主演らしいライトでメリハリのついた描かれ方をしている。

主人公は、ひょんなことから、離れ離れで育った自閉症の兄と2人、父の遺したクラシックアメ車のビューイックで旅をしながら空白だった兄弟の思い出を埋めていくことに。

場面転換にBGMが大きくフェードインしてクローズアップされる風景の中を車がただ走るシーンは旅情を誘う。

主人公自身が自閉症の兄の理解不能な行動に辟易しながら成長する姿はもちろん、今まで外の世界を知らずに育った兄にも変化が。次第に運動や笑顔、スキンシップが増えて表情が豊かになっていく姿も感動的。

本物の自閉症やサヴァン症候群の方がどうかわからないけど、わかりやすく表現されていて、どういうものか知るにはちょうどいいかも。

「レインマン」は兄レイモンドの聞き間違えなのだろうか。離れ離れになる前の微かな2人の回想シーンは頭に焼きついて離れない。
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