K’s cinemaで開かれている「奇想天外映画祭 2022」で観た。ニューエイジ文化華やかりし頃に結実した映像作品の一つである。やはりホドロフスキーの諸作品などとおのずと似ており、ユング心理学における個性化プロセスの映像化とも思わせる。
ところで原語(英語)では「ヤズィーディー」と言っている箇所が「悪魔崇拝者」と字幕で訳されていた。翻訳の当時ヤジド教徒について日本語で紹介されていなかったということだろうが、これは特定の宗教集団への侮蔑的表現ということのみならず、そもそも文化的背景や歴史的文脈を逃してしまう結果を導き残念である。