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八つ墓村のsammyのレビュー・感想・評価

八つ墓村(1977年製作の映画)
3.5
014/2024

「祟りじゃー」←当時流行ったの思い出した。
(多分)三十数年ぶりに鑑賞。

夏八木勲
田中邦衛
大滝秀治
井川比佐志
山本陽子 etc…
懐かしい顔ぶれが満載。
これだけでも楽しい。

え?吉岡秀隆と風間杜夫どこに出てたの?

全体尺は長いんだから
前半の登場人物の紹介をもう少し丁寧にやってほしい。

双子の白髪婆(市原悦子、山口仁奈子)のインパクトがすごい。

記憶だと実際に昭和13年に岡山県西加茂村で起きた史上最悪の大量殺人事件 津山三十人殺しから多分に引用されていたと思っていたがそうでもなかった。
日本刀と猟銃のあの格好と岡山県って設定だけなのね。
どうやら「丑三つの村(1983)」とごっちゃになっていた模様。

都井睦男ならぬ多治見要蔵(山崎努)のシーンは強烈。
このシーンだけはさすがに鮮明に覚えてた。

ショーケンの何もしない主人公。
自分の出生がわからず記憶を辿ろうと煩悶する姿が印象的。

小川真由美の髪を触る仕草といい声といい
妖艶さがたまらん。

金田一耕介に限らず探偵の役割ってあくまで案内役なのであってヒーローじゃないんだよな。
今回も結局誰も救えてないし。

金田一耕介と言えばどうしても石坂浩二のイメージが強いけど原作者 横溝正史に言わせると渥美清一択だったらしい。

寅さんの探偵ぶりもだが、おいちゃん(下條正巳)の校長役の演技は新鮮だった。

「異人たちとの夏」もそうだけどラストはああなっちゃうのね。
当時の松竹の流行りなのかな?

オーラスの鍾乳洞のシーンは
日本神話にある黄泉比良坂の場面を彷彿とさせますね。
もしやイメージダブらせてんのかな?

CGのない時代に大量のコウモリのアニメがんばってる。

「ゲゲゲの謎」のあとに見ると思ったより色濃く今作からオマージュされてたんだなと改めて思いました。
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