ろまらん

ピアニストのろまらんのネタバレレビュー・内容・結末

ピアニスト(2001年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

見直しました、文字通り。昔見て何だこれ〜、で嫌いになってたハネケの勉強。ほとんど忘れてて初めてとも言える。
今は好きなユペール、顔から映画してるから全てのショットが決まってる。今やフランス映画界の重鎮マジメルの眩しい若さとまっすぐな優しさ、母親役のジラルドーも流石。セザール賞受賞式での涙が忘れられない人。
変態加減が突き抜けてて清々しいとも言えるレベル。デートで見てたら大変です。エルメスのスカーフいいなと思った自分も恥ずかしい。ここまで表現する監督とそれに応える俳優たち、当たり障りありまくりで迷いがないのが本当のシネアストやね。
母の過剰な干渉と支配的な愛情表現、父から受け継いだのであろう病的な気質で歪んだエリカが痛々しく悲しい。でもこのラストには救いがある。無音のエンドロールも。
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