おかだ

プラン9・フロム・アウター・スペースのおかだのレビュー・感想・評価

3.3
この作品は本当に「史上最低の映画」だろうか。
私は、そうは思わない。
実際、もっとひどい映画をたくさん観てきた。
今作は、エンタメ性が十分あるし、カルト的な人気も博している。
なので、「つまらなくない作品」と表現するのが妥当だと思う。

私がこの作品を再観賞するにあたってまず抱いた気持ちは「観たい」というものであった。
しかし、それを抱いた根っこの部分に「面白いから」という気持ちは存在していない。
つまり、「観たい」と「面白い」は必ずしも両立する必要がないのだ。
チープなセットと小道具・昼夜すら合わないシーンの転換・リテイクが無いことにより浮き彫りになる雑さ など悪い面を挙げればキリがない。
しかし、そこには間違いなくエド・ウッドの情熱が存在している。
その情熱こそが、我々に「観たい」という気持ちを抱かせるのだ。
おかだ

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