若尾文子主演作として観るなら珍作になるだろうけど、鉄砲伝来によって人生が狂ってしまった種子島の鍛治職人・東野英治郎が主人公の物語として観るべき佳作でした。
でくのぼうみたいなリック・ジェイソンに即ハメられる若尾文子は可愛いけど、ある意味リアル過ぎるのか女優としての影が薄いようにさえ思った。
それでも言葉が通じないのに何となくなジェスチャーで会話して盛り上がる光景は、NYのイーストヴィレッジのスタバでよく見かけるそれとソックリで印象的だった。
その辺りいろいろ思うところはあるけど、長くなるので略。
種子島の代官様(?)が、流れ着いた異人種を殺す(排除する)ことはせず、自分とは違う人間を見てみたいから会いたいと切望するところは面白かった。
戸浦六宏が戦メリと同じく通訳の役だったので、実際に喋れるのかなと思ったけど、wiki程度の情報ではそんな事実はなかった。映画でも英語よりも怪しい中華訛りの方が見事だった。
*若尾文子映画祭にて。