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シンドラーのリストのchocoberryのネタバレレビュー・内容・結末

シンドラーのリスト(1993年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

アウシュビッツ収容所に収容されるユダヤ人を1000人以上を救った実業家シンドラーの話。実話とされている。監督がスティーブン・スピルバーク。3時間もする長編映画。

とにかく怖かった!特にユダヤ人が連行されるシーンがすごくリアル。容赦なく撃たれる。信じられない残酷さだった。とても見ていられず、音量を小さくして見た。

ユダヤ人の高齢者や病人は、毒と思われる薬を口に含ませる。収容されたら、きっとむごいことになるからと察してだろう。
ユダヤ人の子供は、親が床下の排水溝にうながす。少しでも逃げられるように。しかし、ナチスドイツは排水溝にも犬をはなち、容赦なく追いかける。

主人公シンドラーはホーロー容器工場を開設し、そこでユダヤ人たちを働かせることにした。そこで働けばアウシュビッツ収容所に収容されなくてすむのだ。シンドラーが人と話し合いをおこなうシーンでは、顔半分は光が当たるが、あとの半分は影になっていて真っ暗で見えないことが多かった。光と闇を表しているように感じた。

ホーロー容器工場を取り仕切るユダヤ人で経理士のシュタイナーが捕まったとき、シンドラーは取り替えす。その方法がすごく肝が据わっていた。勇気がなければとてもできないと思った。

アウシュビッツ収容所に収容させられたユダヤ人たちは、裸で外を走るように命じられる。そのとき、あるユダヤ人たちは手に傷を付けて、顔に血を塗りつける。何をしているのかと思ったが、おそらく、少しでも血色良く、健康であることをアピールしているのだと思った。元気でなければ、ガス室送りなのだ。

あるとき、ホーロー工場にくるはずのユダヤ人たちが、誤ってアウシュビッツ収容所行きになってしまう。シンドラーは、シュタイナーと一緒に救い出すためためのリストを作る。彼らの名前を思い出してリストにするのだ。400人、600人。これだけでもすごい。金をかけて買った。すごいお金だ。本当に命のリスト。

戦争が終わった。シンドラーはユダヤ人労働者と、監督していたナチスドイツ党員全員を講堂に集めて演説する。党員たちに向かって、君たちは今この囚人たちを殺することもできる。また愛する家族のもとに帰ることもできると選択を促した。みんな帰っていた。またこの大博打。すごいと思う。

最初は白黒で、時代を感じさせた。ラストでカラーになるので、現代になったのだと感じた。このような大変な時代に、これだけの命を救ったシンドラーの功績は本当に素晴らしいと思う。それとともに、このようなことが二度と起きないようにしなければと思った。
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