きょうこ

シンドラーのリストのきょうこのネタバレレビュー・内容・結末

シンドラーのリスト(1993年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

時間の長さから敬遠してたけど見てよかった。
「殺せる能力が力(パワー)でもない、許すことが力だ」ってところが印象に残ってる。

居住地が解体されて収容所になる時の、隠れているユダヤ人を探すシーン。人が人をなんであんなに躍起になって殺せるんだよと思ってしまう。

ホロコースト、虐殺で600万人が犠牲になった中の約1000人を救ったシンドラー。もっと救えた、と泣くシーンはグッときた。
働けないから、老人だから、病人だから、盾ついたからと殺されて命が大事に思われない中で、車を売れば10人、バッチを売れば2人。命だぞと理解していたシンドラーは辛かっただろうなと思う。尚更自分が救える立場にあったから。

序盤あたりにシンドラー自身(まだ守銭奴だったころ)が「欠けていたものは戦争だよ」と言っていた。けど終盤ではシンドラーのリストで人を救い、戦争の道具を増やしたくないと身銭を切って役人に賄賂を渡して工場を終戦まで繋いで。シンドラーの後日談で戦争が終わり結婚も事業も上手くいかなかったとあったけど、なんだか皮肉なもんだなぁと思ったり。

ウインストンチャーチル然り、イミテーションゲーム然り世の中にはすごい人がいるもんだな