ショコラ

シンドラーのリストのショコラのレビュー・感想・評価

シンドラーのリスト(1993年製作の映画)
4.6
劇中、シンドラーを好人物として描いていないのがいい。

実際の彼もまた、ひとりの人間臭い人物だということを知らされる。

ドキュメンタリータッチのモノクローム映像が、史実の重さを訴え掛ける。

収容所所長アーモン・ゲートによる鬼畜の所業。

ユダヤ人狩りのおぞましい光景。

モノクロの中の赤いコートの少女。

脳裏にこびりつく様な、余りにも衝撃的な場面の数々。

ユダヤ人を乗せた列車を傍観する、何げない子供の仕草もその無邪気さゆえに残酷だ。

ヴァイオリンによる哀切のテーマ曲も印象的。

多くの人に観てもらいたい作品だと思う。
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