きざし

シンドラーのリストのきざしのレビュー・感想・評価

シンドラーのリスト(1993年製作の映画)
5.0
先週観た「スピルバーグ!」で、

むしょーにスピルバーグ作品が観たくなってチョイス!😆


このシンドラーのリスト、

高校生の時学校で観たんやけど、

爆睡に爆睡を重ねて、感想文に困り果てた記憶…😑



でもなんとなーく記憶してたみたいで、

当時からリーアムニーソンとレイフファインズが

横顔とかクリソツで区別付かんかったのは、

やはりこの作品のせいだと改めて認識できた笑ლ(^o^ლ)ニテマセンカ?



「スピルバーグ!」でリーアムニーソンが
言ってたシーン。


シンドラーが手を添えたまま
タバコのけむりをふかすシーン…
 

たしか、リーアムは

「40歳にもなってタバコのふかし方まで指導されるとは!」って怒って、

ベンキングスレーに愚痴ったらしいけど、

ベンは
「偉大な指揮者には偉大な奏者がいる。 
彼は優れた監督だ、
私は彼の言うことに無駄な事はないと信じている。」

という感じのことを言って、


それからはリーアムもただ言われたとおりにしたと。



そのエピソードを知ってから見ると、
わぁ〜!
息を呑む程の美しさ…!!!✧\(>o<)ノ✧


今までたくさんのホロスコート映画を観てきたけど、

こんなに芸術的で美しい作品は初めて。



スピルバーグがタバコの吸い方まで指南したのも頷ける!!


そして意外だったのはすごく観やすいこと。


こうゆうのって政治がからんでややこしかったり、

理解が完全に出来なかったりするんだけど、

この作品はめっさ分かりやすかった!


なんでかっていうと、

「オスカーシンドラー」という一人の人物のユダヤ人に対する行動、
思いが中心になってたから。


はじめは利己的で、
ユダヤ人をただ労働者として扱ってたシンドラー。


ただ、安いから。
ただ、いい仕事をするから。


だけど、その働き手を奪われて、
怒りを覚えた所から、

彼のユダヤ人に対する意識は変わってったのではないでしょうか?
 


モノクロの中で唯一の色を持った「赤い服の少女」

 
そして、ユダヤ人を獲物のように扱うアーモンが、執着したユダヤ人メイド。


彼らの中で何かが変わっていった…


ショッキングな映像もあるけど、

モノクロだからまだ観れるのかもしれない。


これを撮ったときはカラーなんだからきっともっと衝撃的だったろうな…


スピルバーグは撮影の間、

ずっと奥さんと影で一緒に泣いてたという。


スピルバーグ自身がユダヤ人であり、

彼のルーツであるこの作品を撮ることは、
物凄い躊躇したそう。
 

だけど、それと向き合い、

子どもの頃イジメられてユダヤ人である事を恥じていた自分から

誇れる自分になったのだと思う。



シンドラーの命のリストは

「まだまだ、まだまだ足りない!」といいながら作り、



最後では
「この車を売ればあと10人、
このピンを売ればあと2人、
あと1人救えたのに…!」


と感謝するユダヤ人たちの前で、

後悔に打ちひしがれる姿が印象的でした。



ラストに出てくる
たくさんのシンドラーが救った人々と末裔。


きっと彼が救った人々はこれから先、

未来にも繋がっていくのだろう。 



悲しいよりも、

感動がずっとずっと後を引くような、

そんな傑作でした…!!
きざし

きざし