超有名なのにまだ見てなかったので見てみました。
見る前に持っていたシンドラーのイメージとだいぶ違いました。杉原千畝みたいな人を思い浮かべていたので。
ドイツ人がやたらめったら、非道に、ユダヤ人を殺していくけど、それがなぜなのかが描かれていません。
それから、シンドラーが急に心を入れ替えて、ユダヤ人を救うためにお金を使い始めるけど、そうなった経緯もよくわかりません。
ユダヤ人とシンドラーはいい人達で、ドイツ人は悪い人だったということがいいたいだけの、底の浅い映画に思えました。
歴史に詳しくないので、歴史的に正しく描かれているかどうかはわかりません。が、
物事にはいろいろな面があり、盗人にも三分の理というように、ドイツ兵にもユダヤ人を射殺しまくるようになってしまった理由があるはずで、それが間違った思想からのものであったとしてもそれを描かないとなんでこんなことが起こったのかが全くわからず、何の教訓も得られません。
スピルバーグはどういう意図でこの映画を作ったのでしょうね。全くわかりません。
ネットで少し調べると、この映画が史実とだいぶ異なっているらしいことも窺えます。もし史実とかなり違うのであれば、白黒映画にすべきではなかったと思います。