わだげんた

マッドライダーのわだげんたのレビュー・感想・評価

マッドライダー(1983年製作の映画)
2.6
これが噂のパチモン“マッドマックス”最高峰!

って宣伝コピー、開き直り方が最高なわけであります。

まあ、多分作ったほうも、『いやいやいやいや。パクって何が悪いわけ?』とか仲間内でゲラゲラ笑いながら作ったんだろけど。

この映画の存在、知らなくて去年の年末に突如リバイバル公開されて…。気になってはいたものの、正規料金で劇場で観るのもなぁ、とケチ臭い貧乏心がでてきてスルー。

TSUTAYAで準新作で棚に並んでるのをサービスデイで100円でレンタル(笑)まあ、100円ならね。観てやろうじゃないの。

……。

えっと。水不足の世界で生き延びてる人たちが、水を求めて争う話…ですかね。どっかで聞いたような…「マッドマックス/怒りのデスロード」か。こっちが先ですけどね(笑)!

生き延びてるグループが大きく2つあって、ひとつは水不足を何とかしようとする植物学者(?)を中心になんとか生き延びてる良い者グループ。もうひとつは略奪、強奪を繰り返す強面の悪いものグループ。

良いものグループは水不足改善のため、植物を育てているがそれも水が全くなくては育たない。

ある場所に水源があるという噂を聞いて、有志を集い、水を持ち帰らそうとしたものの、有志たちは戻ってこず…。

さらに、第2陣を水源に向かわせるが、2陣も悪いものグループにやられて壊滅。ところが紛れ込んでいた少年だけが生き残った。

その少年が荒野を彷徨っている時に出会った人物。それが謎めいたアウトロー・エイリアンであった…。

ってお話。

このエイリアンが良いものグループを救う救世主だと思うでしょ(笑)

ところが、このエイリアンが実に性根が悪い。良いやつ要素なんかひとつもない! こいつが主人公というところにこの映画のひずみがあるわけですが、まあ、これはこれで面白いといえば面白い。

途中で出てくるインチキ博士みたいな人も良い味出してるし、なんか最初は魅力に乏しいと思ってたヒロインも途中で魅力的に見えてきたりしてね。

安っぽいのはわかっていたし、行き当たりばったりに作ってそうだけど、観る前のハードル低かったので楽しめましたよ。それこそ100円でレンタルしたので充分元は取りました(笑)

こういう映画、ドンドン発掘してもらいたいものです!
わだげんた

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