母対母という構図で分かりやすい良き母悪い母といい図式にならず、子供が残酷すぎてどっちかというと岡田嘉子の方が可哀想になってくる。ていうか一番腹立つのばあちゃん。大体こいつのせい。
ズームが多いものの…
『生さぬ仲』(1932) YouTubeで鑑賞。サイレント。成瀬巳喜男の27才新人監督時代の作品。お涙頂戴物の大衆小説の映画化で脚色は別人物。カット割の巧みさは既に成瀬風。前半急展開で面白いが後半く…
>>続きを読む成瀬のサイレント。
カット割り、カメラワークの妙。
野田高梧の脚色。
面白くないわけがない。
暗いテーマのなかにも、かっぱらい子分や、突貫小僧のシーンが和ませる。
モダンな東京も素敵。
後味残る作品…
「ストレンジャーシングスみたいだった」って感想笑う。はやい!マッチカット!成瀬ドリー!。本当に西部劇みたいな(鈴木清順の『悲愁物語』みたいな?)展開に上がる。ギミックだらけなのとかイギリス時代のヒッ…
>>続きを読む多用されるズーミングが今見ると古臭いなあ、と思っていたのだが、筑波雪子が娘を取り返すために岡田嘉子の邸に乗り込んだときの、ズーミングからサッと避けて画面外へ消えるシーンが恐ろしくカッコよかった。
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