いわやん

同胞(はらから)のいわやんのレビュー・感想・評価

同胞(はらから)(1975年製作の映画)
3.7
山田洋次監督

岩手県の松尾村と言う所に、東京の小さな劇団が芝居をするために、村の青年会の会長にいわゆるコーディネーターの女性が談判に。
ほぼ形だけの青年会が、この知らせに驚き毎晩のように話し合う。
断るつもりが、若者の情熱に火がついて、劇団の興行を青年会後援で開催に!
いままで無いレベルの大きな行事に村はてんやわんや。
さて、興行の日取りは段々と迫って・・。

山田洋次監督の作品らしく、田舎の素朴さと、人の優しさが素晴らしいです。

田舎の閉塞な環境に生きる若者も、よく画かれていて、その中で都会に憧れ、都会の雑踏に埋もれて、でも頑張ってる所もドラマに折り込まれて。

コーディネーター役の倍賞千恵子や山田組の俳優さんの確かな演技と、寺尾聰の会長、東京で頑張る下條アトム。
中でも東京に憧れて途中に村を出た市毛良枝は、今のお母さん役ではなく若くてめっちゃ可愛いですよ。

ちなみに私の家に田舎のイトコ達が、大学の為とかで毎年代わる代わる遊びに来てまして、そのイトコ達を思って観てたら胸がいっぱいになりました。
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