さわだにわか

ほしをつぐもののさわだにわかのレビュー・感想・評価

ほしをつぐもの(1990年製作の映画)
3.6
疎開先の田舎での窮乏に耐えかねて東京へ向かう(焼け野原だとは知らない)子どもたちが東京まであと一歩というところで機銃掃射を食らって一人を残して死ぬというお話なのだが、疎開先でどうせ死ぬなら東京で死のうということになり兄弟で東京に向かってる途中で機銃掃射被害、ほうほうの体で東京につくとそこは一面焼け野原だった…という話をアラウンド90のウチの婆もよくしていた。

たぶん似たような話を出演・企画のたけしも聞かされてたんだろうな。そこに大っぴらな批判性やメッセージ性がないのが(あるいはそこが批判されるべきところなのかもしれないが)良い。戦時下の非日常を子供たちの冒険の場として捉えつつ、決してそれを美化することなく戦争の悲惨はそのまま正直に描く。子供たちに説教しながらちょっと笑っちゃうたけしがかわいかった。
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