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劇場版 空の境界/第二章 殺人考察(前)のbluetokyoのレビュー・感想・評価

3.0
これが全体の一番最初になるのだろうか。
主人公の黒桐幹也が雪の降る坂道で着物姿の女性を見る。それが両義式ということになる。
この雪のシーンというのが、夜なわけだが、とすると、白と黒の世界である。でも、外灯か街の灯りで、ぼっと赤い色になっている。
これは、幹也の見ている世界なので、そういう感情なのだろう。
高校に入学すると、雪の日に見た両義式が同級生としていることに気付く。
一人だけ着物を着ていて、目立つのだが、誰とも接触しようとしない。
幹也が声を掛けて、昼は屋上で一緒に昼食をとるようになる。
それと同時に、街では、猟奇殺人事件が続発している。
その現場に両義式がいたりする。
本人も、自分がやったのではないかと思っていたりする。
そんな彼女を信じ続ける幹也。やっていないことを示すために、彼女の家の隣の竹林でずっと見張る。
突然、両義式が現れ、刃物で幹也に襲い掛かってきた。
という風に、ストーリーはあってないような感じである。
特徴的なのは、あれだけ、猟奇殺人事件と関わりがありそうに見える両義式を頑なに信じようとする幹也である。
両義式の着るようになったちゃんちゃんこのような赤いジャンパーと殺人の血の色とは同義なのかもしれない。
もちろん、それは幹也にとって、同義なのだ。ここでは触れていないが、月経の赤も両義式の赤なのだ。
幹也が猟奇殺人を否定するのは、月経を否定するということに思える。
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