牛丼狂

暁の7人の牛丼狂のレビュー・感想・評価

暁の7人(1975年製作の映画)
4.0
久々に素晴らしい戦争映画を鑑賞した。
1942年ナチスが猛威をふるっていた時代、連合軍によるチェコでの親衛隊大将暗殺作戦の一部始終を実録した戦争映画。
重要な作戦のわりに登場人物たちの武力が低い気がするし、作戦についても現場に放り投げているのがやや違和感。なかば丸腰で敵地にパラシュートで降下。雪で全面がおおわれたところにつっこむのは敵地といえども快感であり音楽もあいまり感動さえある。
作戦までの経緯や作戦実行、その後の結末まではとにかく重い。気が重くなる。へんな演出を施さずに淡々と物語を描いているからである。終盤の戦闘シーン、ストーリーのみ見せるならもっと短尺でもよいだろうが、ここを長く見せつけることでより心が痛めつけられる。そういう描くべきポイントがわかっている。映画としてとても上品だと感じた。
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