青山

赤ちゃん教育の青山のレビュー・感想・評価

赤ちゃん教育(1938年製作の映画)
3.4

博物館に勤務し恐竜の骨を組み立てている動物学者のディヴィッド。結婚を翌日に控え、博物館に寄付してくれるスポンサーの接待ゴルフに出かけるが、近くでプレーしていた女性スーザンが巻き起こすドタバタ騒動に巻き込まれてしまい......。


タイトルから子育てコメディかと思ってたら、赤ちゃんというのは豹の赤ちゃんで、逃げ出した豹の赤ちゃんを捕まえたりするドタバタコメディでした。
とにかくヒロインのスーザンがスーパーハイテンションでハリケーンのようにトラブルを次から次へと巻き起こしていくのでテンポは良いし笑えるんだけど若干イラッとしてしまいます。とはいえ演じるのはキャサリン・ヘプバーン、その美しさと可憐さに全て許してしまうし、こんな人に目を付けられたら私だったら婚約なんか一瞬でポイしちゃうと思うので主人公のディヴィッドが頑なに「僕は結婚するんだ」と言ってスーザンを邪険に扱うのが偉いなと思った。
前半はまだディヴィッドの目的が「スポンサーを怒らせたくない」という明確なものだったので分かりやすかったけどだんだん破茶滅茶な展開が続きすぎて今なにをしようとしてるんだっけ???みたいになっていくこんがらがりすぎた感じも嫌いじゃないです。ムショにぶち込まれるくだりとかマジで滅茶苦茶で笑った。
しかしこんだけとっちらかってても最終的にはまぁこの2人がくっ付くんだろうなって分かってるから途中がどんだけ滅茶苦茶でも観やすいのはありました。でも特にスーザンのキャラの魅力があんま伝わってこなくて、ディヴィッドがなぜ彼女に靡くのかが顔以外伝わってこなくて、コメディとしてはおもろいけどラブストーリーとしては微妙でした......。やっぱラブコメってどっちも大事ですよね!
青山

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