なかずかい

キングコングの逆襲のなかずかいのレビュー・感想・評価

キングコングの逆襲(1967年製作の映画)
3.6
『長篇怪獣映画ウルトラマン』と同時上映された本作。どっちも黒部進が出演している。『怪獣総進撃』に登場したゴロザウルスのデビュー作ということで興味があったが見る機会に恵まれず今回初視聴。
最近東宝特撮映画を順に見ていたのはぶっちゃけ今作を観るためだったのがあり、やっとここまで来たという感動がある。今作がどういった系譜からなる作品なのか分からなかったということがあって順番に見たというわけ。だって東宝版キングコングの単発映画もないのにいきなり逆襲とか言うんだもん。後年から見てみると逆襲がタイトルに入ってるのゴジラとメカゴジラくらいなので前作とかありそうじゃん。ないんだけど。そういう意味ではない。
『キングコング対ゴジラ』と違ってキングコングのサイズは原典準拠で20メートルクラスで連続性も感じられないし。まあでも視聴して思うに、これはタダの東宝版キングコングの単発映画なんだろうね。まあそういうの抜きにしても特撮作品てどの時期に誰に作られたかで見所が違ったりはアリアリなので。順番大事。

キングコングのサイズが20メートルということで、ミニチュアがかなり大きいのが本作の一番の魅力。街もそうだし島での自然や崖も、あと多彩でユニークなメカニック達も相対的に大きく見える。これこそ特撮の醍醐味である。東京タワーにだって登ってしまう。
メカニコングの存在も日本ならでは感があって楽しい。
東京タワーの上で踏んづけ合うコングとメカニコング、特撮作品でもあんまり見ない動物タワーバトルな最終決戦で新鮮。
というわけで東京に出張してきたキングコングの映画でした。まあトンチキでこそないけどあんまりドラマは面白くはなかったかもしれない。なんか微妙にしっとりしてるもんだから。

ドクター・フーの部下を見て宝田明が「こいつらは日本人ではありません、私にはわかるんです」と言っていたけど凄いな、俺には田島義文にしか見えん。
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