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羊たちの沈黙の福福吉吉のレビュー・感想・評価

羊たちの沈黙(1990年製作の映画)
5.0
FBIの訓練生クラリス(ジョディ・フォスター)はバッファロー・ビルと呼ばれる連続誘拐殺人犯の捜査のスタッフとして、ハンニバル・レクター(アンソニー・ホプキンス)という精神科医でありながら殺人鬼である男と面会する。クラリスはレクターにバッファロー・ビルの捜査に関する意見を求め、レクターはクラリスに興味を示し、捜査の手がかりを与えるが...。

再鑑賞。今観てもやはり面白い。
クラリスとレクターの関係にストーリー展開の重点を置きながら、一方、バッファロー・ビルという猟奇的な殺人鬼の特異性、異常さを充分に描き切り観てる側に恐怖を感じさせる本作は、本当に隙の無い構成になっていると思います。
ジョディ・フォスターとアンソニー・ホプキンスの演技は非常に素晴らしく、クラリスが女性であることから来る偏見や誤解、好奇の目に耐えながら辛抱強く捜査していく姿や、レクターの一言一句、少しの挙動からも伝わってくる異常性を見事に演じきっていると思います。
残酷な描写を非常に効果的に観客の恐怖に繋げているのは見事だと思います。
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