椎良

羊たちの沈黙の椎良のレビュー・感想・評価

羊たちの沈黙(1990年製作の映画)
3.7
影落つ

〈女性が殺害され皮を剥がれた姿で発見される連続殺人事件が発生。FBI訓練生であるクラリスは事件解決のため獄中の猟奇殺人犯ハンニバル・レクターの頭脳を借りる事になる。
彼はその代償として、クラリス自身の暗き過去を知ろうとするのだった。〉

アンソニー・ホプキンスが天才かつ食人殺人鬼を演じた伝説のサイコサスペンス。
動物と人間、その境目を彷徨う異常人物に翻弄され、やがて真実に目を向ける…

精神的支柱の話が大きく関与してくる、やはり惹かれるのはクラリスとレクターの相棒とも敵対とも言い難い奇妙な関係性。事件に捻りがあるって訳では無いが、レクターという まるで正気に戻り過ぎて通り越したような人物が織り成す展開・作品としての雰囲気は唯一無二である。

例えばあの突入時の演出も今ではありふれたものであるが、当時では斬新な演出であったことは予想出来る。女性のFBI関係者が主人公である意味も大きかった。
椎良

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