たひち

羊たちの沈黙のたひちのレビュー・感想・評価

羊たちの沈黙(1990年製作の映画)
5.0
ドラマ版ハンニバルをやっとこさ完走しきったので視聴。タイムラインはドラマ後ということでいいのかな?
アンソニーホプキンス演じるハンニバル像とマッツミケルセン演じるハンニバル像の両方及びその差分を考えるとハンニバルレクター博士というキャラクターへの解像度が上がり良いです。

アンソニーの方が若干人間味控えめ狂気増しめですかね。
瞬き一切せずにヌルッと人の心の真髄に入り込む話術を繰り出すの、参考にしちゃいけないけど参考になる〜……みんなレクター博士に自分の過去とか個人的な話はしちゃダメよ、、
それと劇中衣装であらゆるパターンの拘束衣が見られるのもフェチにはたまらん。全部仰々しいんだけど、それくらいしないといけない危険性が匂ってきてとても良い!

それと本作はクラリスの一人称視点カメラが多いんですが、それが劇中さまざまな人から向けられる性的な目線を含む視線ものである、という描写が地味に恐怖を煽りますね。タゲられてる感じというか。犯罪に至るまでに地続きにある「欲求」として、おおよそ誰もが備えているそれを利用して演出しているのが上手い。
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