ユージーン

羊たちの沈黙のユージーンのレビュー・感想・評価

羊たちの沈黙(1990年製作の映画)
3.6
 観てこなかった「名作」をようやく鑑賞。

 小説が原作で、今作はそのシリーズで映画化された一作目ではあるけれど、原作のシリーズ的には二作目に当たるんですね。

 名作として名高いですが、私には大して刺さるような作品ではありませんでした。正直、ハンニバル役のアンソニー・ホプキンスがハマり役で、さらに、猟奇的なものに免疫のなかった当時の視聴者たちが衝撃を受けて声を大にして「名作だ」と言っていただけなのではないか、と。少なくとも、事件の解決法や推理が優れていた、というようなものではありませんでしたから。

 正直、私には、主人公である女性捜査官とハンニバルの関係が薄く感じられました。考察者の中には、これを観て「この二人は恋愛関係にある」と述べている人もいるようですが、どこを見てそう感じたのか、私にはまったく理解できませんでした。

 原作のシリーズ順で観ればもう少し理解が深まるかもしれませんが、この作品単体では、あまり評価できるポイントはなかったように、個人的には思いました。