★劇場公開時に2度。後に池袋の文芸坐(パチンコ屋の上階になる前)に1度。スクリーンにて鑑賞。以後もVHSやDVDで何回か観てきた。今回は10年くらいぶりのDVD鑑賞。
★猟奇スリラーだが、一方でレクターとクラリスのラブストーリーと言っても良いのではないだろうか？互いに結ばれる事は無い間柄(当然だけど)、触れあう事も許されない。だがクラリスのトラウマを共有しあう事で密接な関係性を築いていく。そして、一瞬だけ触れあう2人の指先。レクターの指がクラリスのそれを撫でるように。更に、逃走したレクターが自分の元に来ることは無いとクラリスは確信している。この関係性。この映画が単なる猟奇スリラーでなく名作映画として記憶されている所以だと思う。
★主演であるアンソニー・ホプキンスとジョディ・フォスターが素晴らしい❗
紳士的でありながら猟奇的。人の心の奥深くを覗きこんでくるような目。男性社会の只中で好奇の目に晒されながら、自身のトラウマに立ち向かいながら捜査を進める。どちらの役も難しい役柄を見事に演じた。
