Kaito

羊たちの沈黙のKaitoのレビュー・感想・評価

羊たちの沈黙(1990年製作の映画)
4.8
U-NEXTにて見放題作品として配信されていたため、鑑賞。Filmarks開始後記念すべき100作品目はこの作品。FBI訓練生であるクラリス(演:ジョディ・フォスター)は連続猟奇殺人事件の犯人を追うために元精神科医で連続殺人鬼であるハンニバル・レクター(演:アンソニー・ホプキンス)に助言を受けようとする。そして彼はクラリスを気に入り助言をする。レクターはクラリスに自らの過去を私に話せば協力すると言う。そうしていくうちに2人は奇妙な関係性になり事件を追っていくという話。2人で事件を解決していくバディ物のような側面がありつつ、クラリスの過去がストーリーにおいて重要な意味を持っている。(タイトルの羊たちの沈黙もそれにあたる)FBIの中の人は男の人だらけで女性が圧倒的に少数だったのも印象的であると共に当時の社会を映し出した良い描写だと感じた。レクター博士という悪役がとてもキャラクターとして立っているのでこの映画の本当の主役は彼なのではないかとも思わされると同時にホプキンスの怪演には脱帽した。レクターのキャラクター無しではこの作品はここまでの地位を得ることは出来なかっただろう。1991年公開の作品なので私はまだ生まれていない。同時劇場でこの作品を見れた人は憎いし羨ましい限りだ。内容の殆どは何かを例えるための比喩になっており直接的に表現していないのも良かった。前述したことこそがこの映画が単なるサイコホラーサスペンス?(正しいのかな?)映画でないことを証明している。

「苦しみ、もがき、痛み、そして痛みを愛せ」
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