白米はおいしい

羊たちの沈黙の白米はおいしいのネタバレレビュー・内容・結末

羊たちの沈黙(1990年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

33年越しに初めて観ました。
有名なレクター博士はとても魅力的であり、頭の良さに精神科医としての知識や言動が上乗せされて冷静ながら狂気を強く感じる人物。
クラリスはFBIの訓練生で経験の少ない若い女性とのことで20代前半の設定と思われますが、この時のジョディフォスターは28歳でそんなに若くは見えないので最初スッと設定が飲み込めませんでした。レクター博士vs敏腕で切れ者の女性FBI捜査官みたいな構図だと思い込んでいたのもありますが。

内容はフェミニズムの視点から論じられているのも納得な映画。この映画が語られる時はレクター博士が焦点にあたることが多い印象でしたが、個人的には事件のために消耗させられるクラリスの忍耐と奮闘にグッときました。性質として冷静なわけではなく、『努めて』冷静であるというところがクラリスへ感情移入できるポイントです。最後のバッファローとの交戦では動揺しながら対応している様が人間臭いというか、クラリスはレクター博士と違って超人じゃないという部分が強調されていてこっちもハラハラします。
白米はおいしい

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