溌狩

羊たちの沈黙の溌狩のレビュー・感想・評価

羊たちの沈黙(1990年製作の映画)
4.0
・思っていたよりも軽いテイストの作品で、観る前の印象を良い意味で覆された。もっと陰惨で露悪的で難解ま感じなのかと。撮り方だったり、話の進み方だったりがテレビドラマっぽくて、カジュアルに観られるのが良い。どんな映画を観ようか迷ったとき、とりあえずで選べる作品だ。

・アンソニー・ホプキンス演じるレクター博士のキャラクターが狂気的かつ理知的な殺人鬼のお手本すぎて、後続に与えた影響の大きさがよくわかる。レクター博士フォロワーの殺人鬼たちを散々見た後でも、新鮮に異常さを受け止めることができる。後続が育ちすぎたキャラクターって、後から見るともはや全てがクリシェのように感じられてしまって、魅力が損なわれてしまうこともあるのだけど、レクター博士に関しては強度を保ちつづけている。すごいことだ。
溌狩

溌狩