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羊たちの沈黙のarinのレビュー・感想・評価

羊たちの沈黙(1990年製作の映画)
5.0
実は初見である。

「羊たちの沈黙」は名画として名高く、ホラーマニアじゃなくても映画ファンの大半が見ている。

が、カニバリズムに説明しようのない恐怖感を覚える僕にとっては心理的抵抗がどうしてもあった。なので「羊たち―」は長いこと見て見ぬ振りをしてきたシリーズである。
だが、先日「グリーン・インフェルノ」を大喜びで見ている自分を発見し、「あれ? これ行けるんじゃね?」と思い立ち、さっそくDMMの110円セールでレンタル視聴。
一見して、これまで本作を見逃してきたことを激しく後悔。

とにかく内容にシビれた。
シャーロック・ホームズ然とした推理力を見せつけるレクター博士のキャラクター造形とアンソニー・ホプキンスの怪演にシビれ、作中でも多くの男達を魅了するジョディ・フォスターの美しさとクラリスという知的なキャラクターとその奮闘ぶりにシビれ、徐々に事実を解き明かしていくミステリーものとしての完成度の高さにシビれ、終盤のバッファロー・ビルとの丁々発止のやり取りを繰り広げるラストシーンのアクションにシビレた。
もちろん、バッファロー・ビルの怪人物ぶりにもホラーファンとしては見逃せないものがある。彼にもビリビリシビれるのである。

ようし、早いうちにリドリー・スコットの「ハンニバル」に手を出さなくては・・・。
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