あきしげ

最終兵器彼女のあきしげのレビュー・感想・評価

最終兵器彼女(2006年製作の映画)
1.0
二次元で止めるべき作品。

良かった点。

・意外にも頑張ったVFX
・貫地谷しほりが良い

悪かった点。

・設定からしてムリがある
・窪塚俊介が窪塚洋介の劣化版レベル
・前田亜季はそんなに可愛くない
・シリアスなのにギャグ
・説明不足が当たり前すぎて論外
・邦画の犠牲者

いわゆる“セカイ系”の作品。
代表格となる『エヴァンゲリオン』今でも絶大な人気を誇っています。
監督の庵野秀明は『シン・ゴジラ』で実写映画でも成功している。
原作の漫画は400万部のベストセラー。
しかし、中身は一般的なモノじゃない。

邦画がこれに手を出すのはダメだと思う。
アメコミと比べ、日本の漫画は実写映画に向かない作品が多い。
『ドラゴンボール』がその良い例です。
本作は二次元だから大ヒットしているはず。

それを敢えて実写映画にした意味が分からない。
邦画の得意な採算が取れるという意図があったのだろうと推測する。
基本的に作品の完成度よりも、目標とする興行収入さえ満たせばなんでもいい。
これが邦画のやり方なので、原作が売れている本作はある程度の期待値があったのだろう。

しかし、蓋を開けてみれば、ネタにもならないクソ映画でした。
設定が宙に浮いているせいで現実世界を舞台にした事でギャグにしか見えない。
重要な説明すら省く暴挙は映画として論外。
あくまで“セカイ系”だから必要ないと判断したのかもしれない。

クソ映画としても話題にならない本作こそ、一番ヤバイ作品だと言えるでしょう。
あきしげ

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