yksijoki

スプライスのyksijokiのレビュー・感想・評価

スプライス(2008年製作の映画)
3.3
グロさ先行がかなり強く、倫理観が最初から最後までバグってて気持ち悪さがあった。こういうの好きな人は好きなのかもしれない。気持ち悪さが際立っている分ストーリーやプロットの部分があんまり入ってこないというか後味悪い感じがずっと継続してきてちょっと全面的には好きになれないかなという感じがしてしまった。

登場人物のカップル2人が特に倫理観バグを起こしていて責任とか世の中を変えたいとかそういう欲望よりも好奇心とかトラウマ取っ払いたいとかそういう利己的な気持ちが強くて共感できなかった。ストーリーの全体感とテーマの面白さで最後まで全然見れるし後半の展開がかなり気持ち悪い部分だけなければという感じ。

怪獣の表現がめちゃリアルでそこも正直だいぶ気持ち悪い。監修がギレルモデルトロというのを後から知って言われてみればさすがという感じで、シェイプオブウォーターの怪獣とデザインが近しい人間みとクリーチャー間の境目をしっかり無くして表現していてなかなかにキモかった。

映像のSFっぽいとことかも悪くなかったしストーリーも特に前半の展開は面白くてよかった。前半に出てくる2体のクリーチャーも結構なキモさだしかなりエグいシーンがあってなかなかの気持ち悪さだった。
yksijoki

yksijoki