外の雑音ばかり空虚に響く静かな作風。台詞の間。内面は発せられないが悲痛な叫びが伝わってくる。親や責任といった言葉に実感すらもたないある若者が子供を捨てようとした。取り返しがつかないと感じたその瞬間の…
>>続きを読む"ある子供"というタイトルの指す"子供"が誰なのか初めは明確です。しかし終盤に近づくにつれてそれがどの"子供"を指しているのか自分にはわからなくなりました。
非常に考えさせられる作品。
ダルデンヌ兄弟、さすがである。そこにあるのはただ「現実」、一切BGMはなく、作られたような盛り上がりもない。ただこの映画の住人が生きている。
ダルデンヌ兄弟の作品は写実主義画家クールベに似ていると感…
「ある子供」という日本語タイトルは3つの意味があるように思う。1つは軸になっている赤ちゃん、そしてもう1つは主人公2人。そしてどこにでもいる若者へ。 ブリュノはぜいたくな暮らしをするでもなく、河原で…
>>続きを読む