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ある子供のkazu1961のレビュー・感想・評価

ある子供(2005年製作の映画)
3.7
▪️Film Diary————————————————-
🖋本年鑑賞数 :2021-438 再鑑賞
🖋#死ぬまでに観たい映画1001本 ※※※/1001

🖋20歳のブルーノと18歳のソニアの若いカップル。そんな、大人になりきれないまま子供を産んでしまった若いカップルの成長を、厳しくも優しい視線で描がいている作品です。

🖋18歳ソニアは母性に目覚め、子供の面倒を見ていくことで大人の階段を上って行きます。一方の20歳ブルーノは少年のまま。。。その日ぐらしで泥棒も厭わない、そしてとうとう自分の子供を養子に売ってしまいます。その結果愛する人を失い、焦り、追い詰められ、更に引ったくりを重ねて。。。それでも最後にはようやく。。。そんな少しづつでも成長していく姿をカメラはジッと映し出していきます。

🖋ドキュメンタリータッチでそこには過剰な演出もなく、際立ったところで音楽もありません。そう、この映画のエンドロールでは音楽はもちろん、音声が全く入っていない「無音声」の状態で流れます。それだけに2人の成長を淡々と描いたものが、観るものに訴えかけてきます。本作、1999年『ロゼッタ』でカンヌ映画祭パルムドールを受賞したジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ兄弟監督、2度目のパルムドール大賞を受賞した作品です。

🖋また、同監督の『イゴールの約束』で注目を集めたジェレミー・レニエと、これが映画初出演となるデボラ・フランソワの等身大の演技が光っています。

😌物語は。。。
20歳のブリュノと18歳のソニアの間に男の子が生まれました。ジミーと名付けた赤ちゃんをソニアは母親らしく世話しますが、ブリュノは父親になった実感などなどく、職につかず、盗んだ盗品を売った金で生活をするという変わらぬ毎日です。そしてソニアが目を離したスキに、彼は赤ん坊を闇取引の女に売ってしまい、そのことを知ったソニアは卒倒。病院に担ぎ込まれてしまうことに。事の重大さに気づいたブリュノは赤ん坊を取り戻そうとしますが。。。

▪️Database————————————————-
🎥邦題 :『ある子供』
原題(英題):『L'enfant』
🎥製作国 :ベルギー・フランス
🎥初公開 :2005
日本公開 :2005/12/10
🎥上映時間 :95分
🎥受賞 :第58回カンヌ国際映画祭
パルムドール
🎥監督(製作):ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ
脚本 :ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ
原作 :※※※
音楽 :※※※
出演(声優):ジェレミー・レニエ、デボラ・フランソワ

▪️Overview (映画. comより)———————
「ロゼッタ」「息子のまなざし」などで高く評価されてきたベルギーのジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ兄弟が監督・脚本・製作を手がけ、2度目のカンヌ国際映画祭パルムドールを受賞した人間ドラマ。20歳の青年ブリュノは手下の少年スティーブと盗みを繰り返し、盗品を売りさばいた金でその日暮らしの生活を送っていた。ある日、彼と18歳の恋人ソニアの間に子どもが生まれる。ソニアはブリュノに真面目に働いてほしいと頼むが、彼にその気はない。しかもブリュノはソニアが目を離した隙に、我が子を金で売ってしまい……。出演は「ジェヴォーダンの獣」のジェレミー・レニエと、本作が映画デビューのデボラ・フランソワ。
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