このレビューはネタバレを含みます
大人になりきれないブリュノ20歳と彼との間に産まれた母となったソニア18歳。
盗品を売りその日暮らしのブリュノに定職につくよう頼むソニア。
そんなソニアの思いを根底から裏切る行為を彼は犯す。
子供を躊躇なく売るという恐ろしい事を。
これぞクズ男&グス夫。
若いとかそういう問題ではない。
彼はソニアに「またできるさ」
の言葉に愕然とする。
こいつはそう言うと予感はしたけど本当に言ったと…。
ソニアは特別な贅沢をしたいわけではなく、質素でも彼との安定した生活がしたかっただけなのだろう。
ブリュノはひったくりを子分のスティーブとやらかした後、スティーブを見捨てる事なく警察に自主する。
彼は刑務所に入り、ソニアと再会し2人は涙する。
ソニアは彼を許す事が出来るのか?
父親として人間としてあり得ない事をしたブリュノを。
まだ若いとは言え人間はそう簡単に変われるものではないと私は思う。
もしソニアが彼を許したのであれば、まだ大人になりきれない、子供だからなのか。
あのシーンで私はソニアが別れの言葉を告げるのではないかと思っていたが、そのままエンドロールに。
ジャン=ピエール&リュック・ダルダンテ監督・脚本作品。