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ニュー・シネマ・パラダイス/3時間完全オリジナル版のcrispのレビュー・感想・評価

4.0
これも10年ぶりに鑑賞。

でも、10年前に観たのは「ディレクターズカット版」
今回観たのは「完全版」。

10年ぶりだからなのか、それとも「完全版」だからなのか、
10年前に鑑賞した時と、観た後の感じ方が変わっていた。
(検証するためにも「ディレクターズカット版」を観るべきだったかも...)

最近は「10年前に観た映画を観直す」というのを自分の中でやっているけど、どの映画も「10年前と同じく感動する!or 10年前よりも感動する!」って感じだったんだけど、

今回のニューシネマパラダイスは、10年前の方が感動した。
それが、なんだかショックで。
でももしかしたら、「完全版」だったからではないか??とも思っている。

なんか、ディレクターズカット版で10年前に観た時の方が
「壮大さ」を感じたのだ。(上映時間はこっちの方が短いのに。)
少年期・青年期・中年期。
この3時代のトトを、バン・バン・バン!とテンポよく見せられることで、
逆に時代の移り変わりを経ての思い、みたいなのを感じられたのかな。

完全版は、全部「説明・種明かし」してくれた感じだった。
「あれはこうだったんだよ」「こういうことだったんだよ」
みたいなのを、全部見せてくれた。
それが逆に、湿っぽく?感じられたのかな。
「謎のまま」の方が、ストーリーに膨らみが出たのかもしれない。
....と、今自分で書きながら「なるほどな〜」となっている。

全部事細かに丁寧に説明するふくらみよりも、
説明せず想像にお任せするふくらみの方が、
広く、大きく、感じさせるのかもしれない。

あー、、それかもなあ。
10年前、ディレクターズカット版を観た私は、たくさん膨らませたんだろうな、想像を。ああなのかな、こうなのかな、って。
だから「壮大だった」って感想になったんだろうな。

また、観てみよう。
次は、ディレクターズカット版を。
どんな感想になるか、楽しみだ。
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