Hirommy

おとなのけんかのHirommyのレビュー・感想・評価

おとなのけんか(2011年製作の映画)
3.7
子どもの喧嘩、特に怪我が絡むと親は加害者被害者どちらの側になっても心臓が潰れそうになるもの。お互いの主張をしながら双方の着地点を見つけることの難しさよ。最初は大人の話し合いで穏便にことを済ませようとしていた2組の夫婦。が、話し合いがなかなか終わらない、終わらせようとしない、蒸し返す、罵り合う、挙句の果てには夫婦間で普段からの不満をぶつけ合う、男同士女同士とタッグがコロコロ入れ替わる…の会話劇が繰り広げられるNYのマンション一室での80分。英語は理屈と感情を一緒くたに織り交ぜた会話に向いた言語、対して日本語はどっちかに偏る気がする。そして西洋人の方が、最初は「親」の顔して役割演じてたとしても、本音ぶつけ合った後は役割や肩書取っ払って仲良くなれる確率が日本人より高い気がする。初代面でファーストネームで呼び合うのも親密度アップに効果的だし。「こんなこと実際にはないよね」じゃなく「(私が知ってる限りだけど)西洋人同士でならありえそう!」って普通に思えてしまって笑えました。公園シーン映し出しで終わったラストは良かった。二組それぞれの夫婦、役者と配役と4人の演技が最高でした。
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