けーご

おとなのけんかのけーごのレビュー・感想・評価

おとなのけんか(2011年製作の映画)
3.4
けんかをした子どもの親同士が和解し終えたと思った矢先、何気ない会話から話題が変わるにつれて帰るに帰れず、帰すに帰せずで始まる“おとなのけんか”。--

オープニングは何かが起こりそうな音楽に無声の中、子どものけんか。そしてシーンが変わり親同士が一軒の家でなんともいない雰囲気の中、話が進んでいく。驚きなのは、ほぼすべてを家の中で撮影していること。

被害者側は一見アットホームで熱心な親。ママは自称人格者で、すごい嫌味。パパは割と穏便を装っている。加害者側は上流階級の様な上品な親。パパは仕事人間のKY弁護士。ママはそんなパパにイライラしていて神経質。

4人のおとなが代わる代わる、槍玉にあげられ責められ、いろんなことで怒りを爆発させていく。この話し合いに意味を見いだせない夫たち、そんな夫たちへの不満がたまっている妻たち。夫同人、妻同士でタッグを組んで論点がコロコロ転がっていくところが面白いしテンポがいい!ただ話題が飛びに飛ぶので軸はあってない様なもん。

ところどころでクスッと笑えてシュールなやりとり満載のノーカット80分!
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