Maiko

ギャング・オブ・ニューヨークのMaikoのレビュー・感想・評価

4.2
今更ですが...祝レオナルド・ディカプリオ、オスカー主演男優賞受賞!!!今回のアカデミー賞授賞式も生中継でずっと観ていましたが、レオが受賞した時には感極まって思わず涙が出てしまいました、、、本当に嬉しかった~!改めまして、おめでとうございます!!!『レヴェナント』は絶対観なければ!

さて...今回は『ギャング・オブ・ニューヨーク』をご紹介します。構想30年、撮影270日、製作費150億円。今では黄金コンビである、巨匠マーティン・スコセッシとレオが初タッグを組んだ記念すべき大作!!!

1846年、ニューヨークでは宗教の違いを発端に、アメリカ生まれの住人たちの組織「ネイティブズ」とアイルランド移民たちの組織「デッド・ラビッツ」が対立していました。幼いアムステルダムは、神父でデッド・ラビッツのボスである父親を、敵のボス、ビリーに目の前で殺されてしまいました。アムステルダムは投獄され、ビリーへの復讐を誓いながら15年の歳月が流れました。アムステルダムはニューヨークに帰ってきますが、そこはネイティブズが牛耳っていました。彼は父親の復讐を遂げるため、素性を隠してビリーに近づきます...

いやぁ~見応え満点!!!長尺ですが、骨太で重厚感のある作品です。今作は3回程観たことがありますが、観る度に注目ポイントが変わっていきました。
初めて観たときの印象は「恐い」。暴力や血など残虐な描写が多かったからですね(^^;)観た時期が良くなかったかも(笑)
2回目に観たときには、レオの熱演に惹きつけられました。復讐心を燃やすアムステルダムが印象的でした。残虐な描写はまともに観られませんでしたが(-_-;)
3回目に観たときは、ダニエル・デイ・ルイスの存在感に目が釘付けになりました。レオが霞んでしまうほどの圧倒的な演技でした!流石デイ・ルイス!!!
そして今作のような暴力と血に彩られた壮烈な闘いがあって今のニューヨークがあるのだと、しみじみと感じました。特に政治家など有名人ではない一般の市民たちでNYを作り上げてきたのだと思うと感慨深くなりました。「人種差別」や「愛国心」が今作の大きなテーマだと思います。

大好きなロックバンド、U2が歌うエンディングテーマ"The Hands That Built America"も心に響きます。貧困に耐えかねてNYにやってきたアイルランド移民たちが抱く希望と、それに反する厳しい現実への失望感が入り混じった名バラードです☆

そういえば、今作は第75回アカデミー賞では10部門でノミネートされながらも無冠で終わってしまったんですね、、、しかも主演男優賞は、レオではなくデイ・ルイスがノミネートされたのにも驚きました!ダブルノミネートなら納得できるのですが(笑)...と言いつつ、秀作です!壮大な叙事詩だと思います。何故か数年に一度は観たくなります(笑)
Maiko

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