オレオレ

ギャング・オブ・ニューヨークのオレオレのレビュー・感想・評価

2.0
昔見て、イマイチだった記憶しかなかったが、再鑑賞してもイマイチだった。
ダニエル・デイ=ルイスの茄子のヘタみたいな髪型とキャメロン・ディアスの学芸会レベルの演技にノックアウト。

1840年から1860年代あたりのニューヨークが舞台で、ジモティー、アイルランド組など数グループがファイブポイントという場所でガチ喧嘩するシーンから始まる。
しょっぱなから血しぶきがスゴイ。そのグロさと、上下水道無視!公衆衛生なにそれ?的な時代の不潔な感じが延々2時間以上続くので疲れる。
ストーリーは単純で、冒頭でやられたアイルランド組のおかしら、リーアム・ニーソンの息子をディカプリオが演じ、20年後に父親を殺した茄子のヘタに復讐を計画する話。

実際に、ファイブポイントでの殺し合いはあったらしいし、この時期、アイルランドを主としたヨーロッパからの移民の大量流入も事実。
移民としてやってきて、船を下りたら、「はい、これ市民権ね、サインサイン。じゃあ張り切ってお国のために戦いましょう!」、とそのまま軍服を着せられ、銃を持たされ、南北戦争に出陣する船にベルトコンベア並みに乗せられるシーンがあるが(「どこ行くって?」「テネシーだと」「どこやねんそれ」)、当時の移民は貴重な兵力、労働力だったろうなあ・・・。
しかも、市民だから選挙権もある、ので、選挙汚職、賄賂、票の買い取りや操作もすごい。民主主義万歳!

基本、時代劇は好きな私だが、きれいなべべ着てキンキラのお部屋でお茶飲む人たちが出てくる時代劇が好きなので、最後までノリきれず。
濃すぎる豪華出演陣(J.ブロードベント、J.C.ライリー、B.グリーソン、S.グレアム、E.マーサンなど)に対して、ディカプリオが薄味なのでイマイチ入りきれなかったし。
セットとか、めちゃお金かかってそうだけど、興行的にどうだったんだろうか・・・。え?余計なお世話?