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アンタッチャブルのぉゅのレビュー・感想・評価

アンタッチャブル(1987年製作の映画)
4.2
2021年 鑑賞 21-220-10
捜査チームの主任捜査官だったエリオット・ネス氏の自伝を基に、禁酒法時代のアメリカ・シカゴで正義のためにギャングのボスであるアル・カポネを逮捕しようとするアメリカ合衆国財務省捜査官たちのチームの戦いの日々を描いた実録クライムアクション作品。監督は「スカーフェイス」「カリートの道」「ミッション:インポッシブル」等のブライアン・デ・パルマ氏。
名俳優のケビン・コスナー氏、アンディ・ガルシア氏の出世作としても知られている。

1920年代から30年代初期の禁酒法は闇酒場を横行させ、アル・カポネ(ロバート・デ・ニーロさん)をボスとする犯罪組織は酒の密造とカナダからの密輸により莫大な利益をあげていた。地元の警察や裁判所を買収しているギャングたちが市民への殺人も厭わない状況に、政府はアメリカ第三の大都会であるシカゴへ財務省のエリオット・ネス(ケビン・コスナーさん)を派遣する。大張りきりで自信満々のネスは、赴任早々、シカゴ市警の警官たちを引き連れて密造酒摘発で手柄を立てようとするが、ギャングに買収されていた警官が情報を漏らしていたため失敗。さらに新聞記者に失敗した場面の写真を撮られて世間の失笑を買い意気消沈するが、帰り道で会った初老の警官ジム・マローン(ショーン・コネリーさん)に「警官の仕事は手柄を立てる事ではなく、無事に家に帰る事だ」と教えられる...

ー ショーン・コネリー氏 & ショーン・コネリー氏吹替声優の若山弦蔵氏追悼作品 ー
実録ハードボイルドな作風 × デ・ニーロ氏やコネリー氏らの渋い俳優 × 若かりしコスナー氏やガルシア氏らの当時ギラギラのダイヤの原石俳優 × エンニオ・モリコーネさんの音楽、おもしろくないはずがない!

マフィア、おそろし... 残酷... 断った店ごと爆破!親孝行少女を巻き込もうが、高齢者がマスター店だろうが関係なし!

意欲に燃えるエリオット、息巻いたエリオット、裏切りと新聞記者によって辱めにあったエリオット、溜息のエリオット、「ゴミはゴミ箱に」、「警官の仕事は手柄を立てる事ではなく、無事に家に帰る事だ」...
マローンに救われたエリオット。マローンを頼り、マローンと共にチームを組むエリオット。

アル・カポネの野球を例に挙げたチーム論と、あの行動... 彼のひととなり、信念を表したシーンだ。

橋の挟み討ち作戦、良かったぁ。目が離せないシーンのオンパレード!マーロンのあのシーンがお気に入り。「やっと話す気に」のところ。「銃を捨てろって言ったのに...」のシーンでは、エリオットの性格を表していた。

“俺の仲間が...”
マローンはエリオットを想い、エリオットはマローンを想い... だが、マローンが... あの時の映像はより緊張感が... でも本当は●イ●は●だった... エリオットに「早く行け」というマローン、マローンを助けたいエリオット、ニヤリと笑うアル・カポネ。

駅、乳母車、泣き叫ぶ赤ちゃん、乳母車を苦労しながら階段を上がっていくお母さん、それを見兼ね手伝うエリオット、階段上がりきったところで始まる銃撃戦、階段を落ちていく乳母車、有名な階段落ち、エリオットの「ひとつ...」のシーンは震えた!

屋上のシーンも、判決のシーンも、エリオットの友だち・マローンへの想いや、アル・カポネ逮捕の執念の詰まったシーンで、駅の銃撃戦での熱量を切らすことなく、スタイリッシュな流れに乗って鑑賞出来た!とてもいいラストだったので、一杯飲みたいと思える作品だ!

余談:あの人のデ・ニーロ氏のモノマネの身振り手振りや表情は、この作品のモノマネだ。音楽は何故か「ゴッドファーザー」で、私には疑問符案件だっただけに、胸の痞えがスゥーっとした。

1530
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