クラーウィス

アンタッチャブルのクラーウィスのレビュー・感想・評価

アンタッチャブル(1987年製作の映画)
3.9
禁酒法時代のシカゴが舞台。実話ベースのフィクション作品です。やはりこの作品はショーン・コネリーを抜きにしては語れない。正義の象徴として見事に作品の骨格を形成していました。

序盤の爆発シーンでツカミを取り、その緊張感を保ちつつ展開の連続があるストーリーが本当に面白い。
当時の街並みや迫力あるカメラワークにそこに流れるエンニオ・モリコーネの美しい音色も見どころの一つ。
画になるシーンが多いのも本作の特徴で時々マカロニ・ウェスタンからの影響を感じさせるものがある。

例の乳母車が落ちる駅の階段シーン。これだけでも一度は見ておきたい名場面。スローモーションの使い方が絶妙で思わず息を呑んだ。記憶に残るシーンです。

個人的にはWikipediaを読むと本作の背景や裏話が分かります。当時無名に近かったというケヴィン・コスナーの起用までの経緯や、スランプの時期を過ごしていたショーン•コネリーの苦悩などかなりディープな話が載っています。

そして、ラストの記者とのやりとりが最高でした。小洒落た一言に痺れましたね。